抄読会

1人での読書は、案外と完読するのが難しかったりしませんか?
特に専門書などは、半分ほど読んであとは積読になっちゃった本が何冊もあったり・・

エリラボの抄読会

 

1人で最後まで読むのが結構大変で、かつ背景にたくさんの知識が必要とされるような
エリクソン関連や、ブリーフセラピー関連の本を中心に
参加者みんなで抄読し、疑問をみんなで話し合い
それについて私からも、みなさんが理解ができるまで解説しながら
1冊の本を深く理解し、最後まで完読するために、抄読会を開催しています。

 

 

現在、zoomにて「ブリーフセラピーの再創造」をみなさんで読んでいます。
2月末で、2章までを読み終わる予定です。
まだ読み始めたばかり、前菜の途中段階といったところなので、途中参加でもついていけないなんてことはありません。
これからお申込みを検討されておられる方も、ご安心の上、お気軽にお申込みください。

抄読会の参加お申込みは、こちらからお願いいたします。

2021年度前半抄読会日程

2021年度前半分は、すべてzoom開催です。

1月16日、30日(土曜) 21:00~23:00
2月9日、23日(火曜) 21:00~23:00
3月9日、23日(火曜) 21:00~23:00
4月13日、27日(火曜) 21:00~23:00
5月11日、25日(火曜) 21:00~23:00
6月8日、22日(火曜) 21:00~23:00

現在抄読中の図書

ブリーフセラピーの再創造
ジョン・L・ウォルター / ジェーン・E・ペラー 著
遠山 宜哉 / 菅原靖子 / 花屋道子 翻訳
金剛出版

*現在Amazon では新刊は絶版になっていますが
出版元の金剛出版さんで直接購入されると、まだ手に入ります。

 

まず最初に、この本のタイトルとなったブリーフセラピーですが
ミルトン・エリクソンの弟子筋にあたる、ジェイ・ヘイリー、ビル・オハンロンや
エリクソンとも深く交流のあったグレゴリー・ベイトソンたちが
現在ではいわゆるブリーフセラピー(短期療法)といわれる流派を形成する流れを作っていった
という歴史がまずあります。
*ブリーフセラピーって何?って方には、とりあえず色々とgoogle先生にきいてみてくださいな。

この本もまた、ブリーフセラピー・解決志向アプローチの一派に属するものです。
ただ、従来の解決志向アプローチに疑問を感じ、そこにナラティブだとかポストモダン・アプローチだとかの要素を入れて
ひとひねり入れている点が、この本のしびれるところです。

ナラティブとかポストモダンアプローチって??
って話ですが、とりあえずこの本の中に取り入れられている要素だけの話をすると
セラピストとクライアントの権力関係や知識の差を作らないようにし、なるべく対等な立場で開かれた対話をするということです。

精神科医と精神の不調を訴える患者が対峙するとき、
しばしば、「冷静かつ客観的で知性があり、どのようにすれば問題が解決するのかの答えを知っている医者」が
「感情的かつ主観的で無知な患者」に「教えを垂れる」構図が生まれたりします。

ですが、この本ではそのような権力差を前提とした構図を結構強く否定しています。

クライアントにはクライアントにしかわからないことがある、と強く著者は主張しており
セラピストは心を開き、そのクライアントにしかわからないことに純粋に開かれた興味を向けるのだ
セラピストが最初から想定しているゴールに話を持って行くために質問を駆使するんじゃない。
セラピストもクライアントも両者の対話がどういう方向に転がるのかは、ふたを開けてみないとわからないんだよ、っと。
そういった無知の知をベースにクライアントの語る願いにセラピストは耳を傾けることで
従来のブリーフセラピーの中にあらたな方向性を見つけていっている。

と、まぁ、そういう本です。

ただし、この本、かなり読みにくい。

前提として、かなりブリーフセラピーに読み込まれている専門知識が必要です。
正直、そのブリーフセラピーの中に、著者が新しい要素を入れ込んでいくまでの歴史をメインに著述してある1章や2章なんかは
前提知識のない人にはチンプンカンプンだろうし、そのあたりはもうしっかり知ってるよ、って人には案外退屈だったりします。

それでもなんとか読み進めていくと5章以降は、具体的な対話の技術の紹介に入っていきます。

対人援助スキルとしての対話というものに興味がある人にとっては
この対話例と技法の解説は大変にエキサイティングなんじゃないかしら、と私は思っています。
そのあたりの点において、名著であると、私はそう断言しますね。

読みにくさを我慢してあまりある学びのある、けれど本当に読みにくい本だからこそ
私の解説の入った抄読会で取り上げるのにいいんじゃない?
そう思って選んだ本です。

2021年前半、抄読会のお申込み

今回分のお申込みは締め切りました。

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