バタフライ効果と呼ばれるものや、日本のことわざで言えば風が吹けば桶屋が儲かるというもの
それをエリクソンは雪玉効果と呼んでいました。
今日のお話は、以前私が聞いた、人生における美しい雪玉効果の話です。
ドミノ倒しをご存じない方は少ないかもですが
こういうの。
*YouTubeでいきなり音がするのでびっくりしないでね
あと、以前けっこう流行ったピタゴラスイッチをYouTubeで検索したら
京都造形芸術大学プロダクトデザイン学科のすんごいのがありました。
最初のワンアクション
ピタゴラスイッチにしても、ドミノ倒しにしても
最初のワンアクションがあるからこそ、最後の目標までのプロセスが始まるわけですですよ。
最初のひとつを押さなければ、ドミノもピタゴラスイッチも何も変化は起こりませんでしょ?
同じことの繰り返しの中には、なかなか変化はおきにくい
忙しく働いていると、日々仕事に忙殺されて
毎日毎日、ルーティンの中で同じ行動を繰り返して生活してしまいがちです。
朝同じような時間に起きて、同じような時間に出社して
仕事から家に戻ってからはテレビを見たりネットを見たり、お風呂に入ったりして寝る。
ほぼ毎日同じルーティンの繰り返し。
なんだか人生はつまらなくて、退屈で、死ぬ積極的な理由がないから生きているだけ。
生きるのに、お金がなくては大変だから、だから仕事をする。
もしかしたら、中にはそんな方もおられるかもしれませんね。
毎日同じことの繰り返しの中には、なかなか変化はおきにくいものですが
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、何かを変えてみることが、時には大きな変化を生んでくれることがあります。
人生における美しい雪玉効果
私の友人アキラさんも、人生において、すごい雪玉効果を経験した一人です。
気づいたら学生時代より体重が10キロ近く増えていたアキラさんは、ある日ふと
「ダイエットのために1駅歩こう」
そう思ったそうです。
それで、家をそれまでよりは40分早く出ることにしたんだとか。
実際にやってみると、実は40分も早く出る必要はなかったんですが、その時間だと電車が空いていることがわかったので、それからも40分早くでることにしたそうなんです。
そのせいで、彼は出社時間がそれまでよりも20分ほど早くなりました。
ある日のこと、もともと出社時間が早い方だったアキラさんは
「今日も自分が一番乗りだろう」
そう思って出社したそうです。
ところが、出社してみるとそこには
今まで一度も会話を交わしたことのない同僚の女性が、ひとりデスクに向かってコーヒーを飲んでサンドイッチを食べていました。
なんとなく
「おはようございます。早いね~。朝ごはん?」
と、声をかけると、その女性からも
「アキラさんも早いですね、いつもこんな早いんですか?」
と、そんな返事がかえってきたとか。
実は同僚なんだけれど、その女性と事務連絡以外の話をしたのは初めてだったそうです。
そして、そうやって今まで一度も話したことのなかったその女性との朝のその会話がキッカケとなって
アキラさんはそれから、彼女と少しづつ会話を交わす仲となりました。
そして(途中色々とあるのですが長くなるので省略w)その半年後にその女性とおつきあいをするようになったんだとか。
えぇ、ここまで読まれた方のご想像どおり
アキラさんの奥様はその女性、ハルコさんです。
アキラさんが早く出社するようになったのは、単にダイエット目的と電車が空いているから、という、ただそれだけでした。
ハルコさんとと交際したいどころか、そもそもアキラさんにとってハルコさんは
一応、存在は認識してはいたけれど、同僚として顔と名前は覚えてるけど…みたいな
そんな存在でした。
ダイエットのために、どれくらい時間がかかるかわからないから40分早く家をでた。
↓
その時間なら電車が空いていることがわかった
↓
毎日、その早い時間に家を出るようになった
↓
たまたま、同僚ハルコさんが早く出社してきて、なんとなく挨拶のつもりで言葉を交わした
↓
1度、事務連絡以外の話をしたことで、それまでよりハルコさんと話がしやすくなった
↓
ハルコさんの素敵さに気が付いて、積極的に話かけるようになった
↓
(この部分、いろいろ山あり谷ありなんですが省略w)
↓
ハルコさんと結婚
ね?
素敵な雪玉効果じゃない?
ほんの小さな違うこと
今の生活にうんざりしている方がおられるのだとしたら…
何でもいいからほんの少しだけ、自分にとって負担にならない程度の小さな変化
それを、生活の中に起こしてみるといいかもしれないです。
まぁ、アキラさんみたいな、まるでドラマのような話はそうそうないかもですが
それでも、その小さな変化は、結果はあとのお楽しみ的な、なんらかの雪玉効果を生むから。
エリクソンがこれを雪玉効果と呼んだのは
山の斜面から小さな雪玉を転がすと、転がり転がって、じょじょにその雪玉は大きくなっていくという、それに例えてのことです。
私はその言葉も意味も、もちろん知ってはいたけれど
アキラさんのハルコさんとのなれそめを聞いて、具体例を得たことで
雪玉効果すげー!なんて実感しましたよ。
アキラさんほどドラマティックでなかったとしても、何かその小さな変化はいずれ大きな変化を連れてくるかもしれない。
もしかしたら、アキラさんとは違ってたいした連鎖反応は起こらないかもしれない。
でもね、雪玉効果って、どこに転がっていくかは、実際に起こってみないとわからないものなんですよ。
考えてもみて。
風が吹いたとき、それがキッカケで連鎖反応として桶屋が儲かる、なぁんて、ほとんどの人はきっと想像しないじゃない?
これもまた雪玉効果
私にも素敵な雪玉効果が色々とありますが、そのひとつにキャンプがあります。
そもそも私、キャンプとか絶対にしない人だったんですよ。
でも、東京に住む友人がたまたまキャンプに誘ってくれて
アウトドア?そんなのぜんっぜん私向きじゃない
そう思ったんだけれど、せっかく友人のお誘いだし、コテージ泊だっていうからまぁいいか
って、そう思って参加したのがキッカケで見事にキャンプにはまっちゃいましたw
とはいえ、私は土日はほとんど仕事なので、平日しかキャンプに行けない。
だから、平日キャンパーさんと知り合いたくてキャンプブログを始めたの。
で、見事に沼にはまってたから、テントとかもどんどん増えていくわけw
なので、買ったはいいけど、使わないテントは売って処分しようって思ったのよね。
だけど何でもそうだけど、業者に買取してもらうと二束三文じゃない。
だから、ブログで「誰かこのテント買ってくれませんか~」って書いたの。
そしたら、買う、欲しい!って名乗りをあげてくださった方がいて。
やりとりしていく中でわかったんだけど、なんとその方は私の自宅から車で10分ほどのところにお住まいだって。
で、ご近所さんのよしみっていうのもあって、テントの受け渡しの時に一緒にお食事なんてしちゃったりしたのよね。
その方、セイジさんは、いつもご夫妻でキャンプしてらして、奥様はホテルマンだってことで、お休みは平日だっていうじゃない。
*女性だとホテルレディっていうのかな?
もちろん、キャンプにご一緒するようになりました。
でね
そのセイジさんご夫妻、なんと神戸の花火大会が自宅マンションからばっちり見えるタワーマンションにお住まいで
「今度の花火大会、うちに見に来ない?」
なんて誘ってくださったのよ!!
そりゃぁもう素敵な時間で、ウットリでした。
ね?
たまたま、友人が誘ってくれたキャンプがキッカケで
神戸花火大会を、素敵タワマンの広々リビングでワイン飲みながら見れる
なんて、誰も想像できないでしょ?
もちろん、私だってそんなこと想像してなかった。
雪玉効果、すごくない?
ほんの小さな普段しないこと、普段と違うこと
それが雪玉が山を転がっていくように、転がり転がって、思ってもみなかったところへと連れていってくれる。
ただ、どんな風にどこへ転がっていくかなんて誰にも想像できない。
だからこそ、負担にならない程度の小さな変化にするのが大事なのよ。
誰もがもってる雪玉効果ストーリー
山のてっぺんからそっと下した雪玉は、必ず転がっていくし
転がって、想像もつかない大きさになる。
そして、私たち人間は誰もが、人生においてひとつやふたつやみっつの、雪玉効果を体験してる。
自分の雪玉効果ストーリを思い起こしてみると、きっとみんな、雪玉効果のすごさに気づけるんじゃないかなぁ。