はじめまして、ブログ始めました

お知らせ


はじめまして!
エリクソニアン コミュニケーション ラボラトリー
(エリラボ)の中の人です。

 

エリラボさんってどんな人?

まずは最初なのでご挨拶がてら、ちょっとプロフィールというか、自己紹介っぽいことをしてみます。

現在の私はエリクソニアン(エリクソン派)なカウンセラーです。

現在の・・と書いたのは、もともと今から20年ほど前までは、アカデミアな世界にいた
創薬系のケミストだったからです、専門は向精神病薬。

薬学家ですので生理学一般・解剖学一般、そういう医学まわりのこともやっております。
っていうか、一応医学部部学生くらい、もしかしたら研修医初年くらいには医学知識はあると自負しています。
そのせいで多くの方の健康相談だの、専門が向精神病薬だったせいか、メンタル相談にも乗らせていただくことが多く
なんだかんだで、気づいたらセラピストになっていましたw

そして色々と学んでいるうちに、気づいたらミルトン・エリクソンのアプローチ(働きかけ方)にすっかり魅了されて
*エリクソンその人については、あったこともないので、魅了されているのは、あくまでもエリクソニアン・アプローチですがw
今ではエリクソニアン(エリクソン派)の美学を重視する、いっぱしのエリクソニアンのつもりですw

また、カウンセラーですから当然、エリクソンのみならず
ゲシュタルトから、ロジャース、アドラー心理学、SFAとかシステムズアプローチなど含めたブリーフセラピー全般
加えて行動分析学やら一般意味論やら、心理学まわりに関連することあれこれ
とになく、わりとありとあらゆる心理療法を学んできました。

我ながら思うのは、今の仕事をするにあたって、自分のおたく気質みたいなものがいい仕事をしてくれたなって思っていますw

日々、個人セッション(カウンセリング)をさせていただくかたわら
エリソン催眠誘導ができるようになるためのエリクソン催眠誘導ワークショップや
アドラーやエリクソンなど、解決志向系のアプローチを中心とした
カウンセリング・コーチングスキルを手にいれていただくためのエリラボCLUBというワークショップなど
色々なワークショップもさせていただいています。

それ、働きかけかたが違ってたのかも?

ところで
こんな経験ありませんか?

相手のためによかれと思って言ったことが、なぜかかえって意固地にさせてしまった

相手のためによかれと思って言ったのに、なぜか逆切れされてしまったり、険悪な雰囲気になってしまった

親切で優しい熱心な人ほど、そういう経験をお持ちかもしれませんね。

あるいは
せっかくその人のためにと思って教えてあげているのに、それに対して、言い訳ばっかりして何も動こうとしない
そんな人に対して、親身になるのがいやになってしまった。
そんな経験も、一度くらいはお持ちかもしれません。

もしかしたらそれ
実は相手の問題ではなくて、働きかけ方がまずかったからかもしれませんよ?

人間は基本的に、人から指示されると反発してしまうという性質があります。
これ実は指示されると反発するのじゃなくて、自分の選択肢を奪われることに対しての忌避感なんですけれどね。

いずれにしろ、この相手からの反発(ここでは抵抗と呼びます)をくらうと、色々とハードモードになってしまいます。
コミュニケーションのコツは、この相手の心理的抵抗をいかに回避するかというところに大きな鍵があります。

相手の心理的抵抗をすりぬけていくコミュニケーション術

私がすっかり魅了されてしまったエリクソニアン・アプローチですが
ミルトン・エリクソンという、20世紀最大の催眠療法家と呼ばれた人の技法というかやり方のことを指します。

エリクソンは精神科医であり、心理学者でもありましたし、催眠療法家として有名です。
エリクソンの催眠は、それまでのやり方と全くちがっていて
今では従来の催眠を古典催眠、エリクソンの催眠方法をエリクソン催眠とか現代催眠と呼んで区別されています。

エリクソン
ミルトン・エリクソンの逸話だったり、エリクソンの言った言葉だったり、エリクソニアンの美学だったり・・エリクソンまわりのことをあれこれを書いています。

エリクソンの治療戦略、エリクソニアンアプローチは
基本的には相手の心理的抵抗をすりぬけていくコミュニケーション術です。

なぜ「基本的に」なのか、というと
エリクソンは、まるでゴータマ釈尊の対機説法(相手に合わせた説法)のように
クライアントひとりひとりに合わせた、最も有効な働きかけをするからです。
ですから、そっちの方が有効だと考えれば、エリクソニアンたちに「抵抗奨励」と呼ばれる方法である
抵抗させてさせてさせまくる、なぁんてこともやるからです。

とはいえ、やっぱり基本的には抵抗回避なんですけれどね。

エリクソニアン・アプローチを使えるようになると

セラピストやカウンセラー、あるいはコーチ
また
医療関係者や福祉関係者、教育関係者
はたまた
セールスパーソン
あらゆる対人職の方にとって、大きな武器となるものです。

そして実は、もっと一般的な
親子・夫婦・恋人・友人など、あらゆる対人関係の中においても
エリクソニアンアプローチを身につけることで
そのコミュニケーションが、大きく変わっていくことを実感することができます。

とにかく、対人相手のものであれば、かなり万能で、そして大変いパワフルなものだったりします。
そして、そのあエリクソニアン・アプローチは、もとはエリクソンの生み出した催眠技法からきているものです。
彼は、新しい催眠技法をあみだし・使っていっているうちに
催眠はコミュニケーションの1つである、との信念をもつようになり
しだいに、催眠と日常の垣根をとっぱらっていったのです。

私が、催眠そのものをやりたいと思ってるわけでもない一般の方に、それでもエリクソン催眠誘導をお伝えさせていただき
かつ、奨励もしているのには、そういうわけがあります。

相手の心理的抵抗をひきおこさないで、円滑なコミュニケーションをとっていく
それを日常の中で使えるトレーニングをするために、各種ワークショップをやっているんですが
そもそもなぜ、個人カウンセリングだけではなく、ワークショップをやっているかというと

結局は、ひとつ上のコミュニケーションスキルを身に着けることで、自分の対人関係全般がさらに豊かなものとなり
そしてそのことは、人生そのもののさ豊かさやストレスの軽減に、大きく寄与するよね、ってそう思っているからです。
ほとんど多くの人は、相手が異性同性関係なく、嫌われるよりはモテた方がいいって思うでしょうし
子供や友人、部下などに、よい影響力を与えるようになれる方法があるとしたら
それを手にいれたい、そう思うのが人情ってものじゃないかいしら?と。

だからこそ、広く色々な方にそれを身につけていただいて
幸せで豊かな人生を送れる人が増えるといいなって思い、色々なワークショップをやっています。

きめ細かく丁寧な指導をしたいため、多くても1回のワークショップで5~6人までくらいの少人数で
お茶を飲みながら、お菓子をつまみながら参加者さんたちとわいわいと楽しくやっていますよ~。

棘にバラが咲いている

私自身はエリクソニアンですが、エリクソニアン・アプローチしか認めない!ってわけではありません。

どの技法でも、あるいは守破離的に、既存の技法を超えたものであっても
結局は、よい結果が得られるならそれでいいわけですよ。

ただ、私自身は、エリクソニアン・アプローチが既存のものの中では最もエレガントでパワフルだと
そう思うからエリクソニアンなだけです。
かくいう私自身も、エリクソンをベースにしながら、時にそこに行動分析学的なものや脳科学的なものといった
他の要素も織り込んで、いってみれば、エリラボアプローチみたいなものになってますしw

大事なことは、死んでいくその瞬間
色々あったけど、おおむねいい人生だったな、楽しかった~
なんて、そんな風に思えることなんじゃないかなぁ。

だから技法がどうのこうの、正統派だの異端だの、そんな争いみたいなもの
実は自分の人生を楽しく全うするにあたっては、必要ないし、もっといえばどうでもいいものだと
そんな風にも思っています。

生きていくにあたって役に立つかたたないか、それだけなんじゃないかなぁ。

最後に私の好きな言葉をひとつ書いておきます。

You can complain because roses have thorns, or you can rejoice because thorns have roses.
– 薔薇に棘がついていると嘆くこともできるし、棘にバラが咲いていると喜ぶこともできる –

第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンのコトバです。