不機嫌をまき散らすと周りがきつい

コミュニケーション

私の坐禅のお師匠さんがいつだったか
不機嫌は無言の暴力
だと仰ってました。

私も、まさにそうだと思います。
相手に、自分の望みを言葉で伝えることをせず、ただむくれていても
相手にわかるのは「機嫌が悪い」ということだけで、何があって機嫌が悪いのかなんて
仮に推測はできたとしても、それは推測でしかないもの。

不機嫌をぶつけても誰もいい思いをしない

人の心を殴りつける手段、その1つが、不機嫌を相手にぶつけたり、不機嫌を撒き散らすということだと、個人的にはそう思っています。

それに不機嫌をまわりにまき散らす当事者だって、それをやったからって、いい気持になれるわけじゃないんじゃないかなぁ。

とはいえ、自分の体力や時間や心に余裕がない時には、ささいなことに、イラっとくることだってあるのが現実だけど。

ただ、その時に
・今、自分には余裕がないこと
・なぜ余裕がないか、ということ
・そして、そういう状態なので、こういう風にしてもらえないか
ということを、「してくれて当然」とか「あなたは?なんだからするべき」なんちう、自己中心的な構えではなく、お願いをする、協力を仰ぐという構えで、お願いをするということをしてみると、
案外、多くの人は悪意なんてないから、きちんと説明して協力を仰げば、協力してくれたりするものだったりします。

不機嫌な人がいると、居心地がわるい

場に、ブスーっとしてたり、イラついてる不機嫌な人がいると、周りの多くは、なんとなくその人に気をつかって、居心地の悪いシンドイ思いをするじゃないですか。
つまり、場に不機嫌な人がいると、その場は、結果的にシンドイ場になってしまうってこと。

そりゃ不機嫌にしてる人だって、別に、攻撃や暴力のつもりなんてなくて、ただ不機嫌にしてるだけなんだろうけれど
何をどう思っていようが、まわりにとっては、現実的には、一種の暴力なんだってこと
それは覚えておいた方がいいと思います、相手から嫌われたくないなら。

自分の機嫌を自分で取れず、ぐずってお母さんにヨシヨシしてもらわないと機嫌がなおせないのは、まだ言葉を使えない赤ちゃんのすることですよ。

不機嫌な時ほど、フラットに言葉で伝える

だからって、不機嫌になるにはなるなりの理由があるのだろうし、別にそれを我慢せよ、ということではなくて

なぜ不快なのか
そして、こういう風にしてほしいのだけれど協力してもらえませんか?
ということを、
不機嫌という陰性感情を使って伝えるのではなくて、フラットに言葉を使って伝えられるようになると
わかりやすいからね、相手やまわりにアレコレ気を使わせずにすみます。
結果、面倒くさくてできれば一緒にいたくない、という人にならずに済むよねって話。

それに
ただブスっと不機嫌でいるより、ちゃんと言葉で伝えられるようになれば
相手に何をわかって欲しいのかが伝わるし、話し合える身体を作れるようになるので
何より自分自身が楽になれる。
それって、結構ご利益だと思うな。